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「原敬と政党内閣制」

『原敬日記』
「大正九年六月三十日付
 西園寺上京に付往訪し、ニコライウスク事件の処分案に付内談し西園寺異議なし。尚ほ宮中の事、宮相更迭の事等に付種々内話し、又他日内閣を組織すべき者に付色々の世評もあれども、若し山県系より求むるとせば清浦奎吾は田や後藤などに比して優る者なるべし。政党よりとしては加藤高明にては外交上には困難一層加はるべく、現に何事かありては列国の反感を起したる本は例の加藤時代二十一ケ条の請求に在るが実情なれば、加藤は左までの考なきも党員より何事も強ひるるや随分危険の事なりなど話合ひたり」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)