(s1159)

「弊原外相の世論批判」

『外交管見』
「世界各国を通じて一般の民衆は自国と外国との間に発生する紛議に付ては、何となく対手国の主張が常に不正不当なるが如き一種の先天的偏見を抱くの傾向を免れない。冷静なる態度を以て双方に公平なる意見を公示する者は、動もすれば其愛国心を疑はれ、悲憤慷慨の口調を以て対手国に対する反感を扇動する者は却って聴衆の喝采を受ける。この人心の傾向はしばしば国際関係の円滑を妨ぐる所の一大原因であります」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)