(s1166)

「満州事変と関東軍」

『日本外交年表竝主要文書』
「昭和六 一二六七二 暗 奉天 十九日前発 本省九月十九日前着
    林 総領事
  弊原外務大臣
第六二四号
往電第六二三号に関し、中国側より数回事件円満処理方申出の次第もあり、本官より板垣参謀に電話を以て、日支両国は未だ正式に交戦状態に入りたる訳にあらず、のみならず、支那側は全然無抵抗主義に出づる旨声明し居るを以て、此の際不必要に事件を拡大せざる様努力する事肝要にして、外交機関を通じ事件を処理する様せられたしと電話したるが、同参謀は国家及び軍の威信に関するを以て外国居留民の保護には努むべきも、中国軍は我が軍を攻撃せるを以て、徹底的にやるべしとの軍の方針なりと答へ、容易に肯ずるの風見えざりしに付、本官より更に前記の趣旨を繰返し、其の注意を喚起し置きたり」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)