(s1175)

「日本改造法案」

『日本改造法案大綱』
「今や大日本帝国は内憂外患並び到らんとする有史未曽有の国難に臨めり。国民の大多数は生活の不安に襲はれて一に欧州諸国破壊の跡を学ばんとし、政権軍権財権を私せる者は只竜袖に蔭れて惶々其不義を維持せんとす。 …全日本国民は心を冷かにして天の賞罰斯くの如く異なる所以の根本より考察して、如何に大日本帝国を改造すべきかの大本を確立し、挙国一人の非議なき国論を定め、全日本国民の大同団結を以て終に天皇大権の発動を奏請し、天皇を奉じて速かに国家改造の根基を完うせざるべからず…
 憲法停止天皇は全日本国民と共に国家改造の根基を定めんが為に天皇大権の発動によりて三年間憲法を停止し両院を解散し全国に戒厳を布く。…
 私有財産限度 日本国民一家の所有し得べき財産限度を壱百万円とす。…」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)