(s1238)
「帝国国策遂行要領」 |
『日本外交年表並主要文書』 |
「 帝国国策遂行要領 昭和十六年九月六日 御前会議決定 帝国は現下の急迫せる情勢特に米英蘭等各国の執れる対日攻勢ソ聯の情勢及帝国国力の弾撥性 等に鑑み『情勢の推移に伴ふ帝国国策要綱』中南方に対する施策を左記に依り遂行す。 一、帝国は自存自衛を全ふする為対米(英蘭)戦争を辞せざる決意の下に概ね 十月下旬を目途とし戦争準備を完整す 二、帝国は右に竝行して米、英に対し外交の手段を尽して帝国の要求貫徹に努 む 対米(英)交渉に於て帝国の達成すべき最少限度の要求事項竝に之に関聯し 帝国の約諾し得る限度は別紙の如し 三、前号外交交渉に依り十月上旬頃に至るも尚我要求を貫徹し得る目途なき場 合に於ては直ちに対米(英蘭)開戦を決意す 対南方以外の施策は既定国策の基き之を行ひ特に米ソの対日連合戦線を結成 せしめさるに勉む 別紙 第一、対米(英)交渉に於て帝国の達成すべき最少限度の要求事項 一、米英は帝国の支那事変処理に容喙し又は之を妨害せざること。… 二、米英は極東に於て帝国の国防を脅威するが如き行動に出ざること。… 三、米英は帝国の所要物資獲得に協力すること。…」 |
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現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |