(s1254)

「第二次世界大戦における被害」

『大東亜戦争全史』
「 今次大戦において、交戦各国の兵員、一般市民合せての死者総数は約二千二百万人、傷者は約三千四百万人と見積られているが、大東亜戦争による日本の人的総被害は、軍人、軍属、官民を合し約二六○万人に上った。その内容は次の如くである。

陸軍 海軍  官民   計
死亡行方不明 1,439,101 419,710 658,595 2,517,406
不具、廃疾 85,620 8,895 不明 94,515
計     1,524,721 428,605 658,595 2,611,921

註一、本表数字は復員局及び経済安定本部の報告を基礎として累計した最新の ものである。
 二、陸海軍の数には各々軍属を含む。
 三、官民の死亡数には、終戦後満支で死亡した一七○一○○、沖縄における 市民一六五○○○及内地における行方不明二四○一○を含む。
四、陸軍の不具、廃疾数は概算である。なお不具、廃疾九四五一五の内約二 ○○○○は終戦後死亡しているものと思われる。
なおこのような損害のほか、戦災による罹災者約八七五万人を出した。
 その損害内訳に明らかな如く、官民即ち銃後人口の比率が大であることは、今次戦争の特質である。又既に述べた如く、銃後人口の損害総数約六六万人の内半数の約三○万人が死亡し、その殆ど大部が無差別爆撃及び原爆被害であることも着目を要する」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)