(s1256)
「人間宣言」 |
『天皇の人間宣言』 |
「惟ふに長きに亘れる戦争の敗北に終りたる結果、我国民は動もすれば焦燥に流れ、失意の淵に沈淪せんとするの傾きあり、詭激の風漸く長じて道義の念頻る衰へ、為に思想混乱の兆あるは洵に深勇憂に堪へず。 然れども朕は爾等国民と共に在り、常に利害を同じうし休戚を分たんと欲す。朕と爾等国民との間の紐帯は終始相互の信頼と敬愛とに依りて結ばれ、単なる神話と伝説とに依りて生ぜるものに非ず。天皇を以て現御神とし、且日本国民を以て他の民族に優越せる民族にして、延て世界を支配すべき運命を有すとの架空なる観念に基くものにも非ず」 |
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現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |