(s1293)
「核実験に対する共産党の声明」 |
『資料戦後二十年史』 |
「昭和三十九年十月十七日付 日本共産党は、かねてから核兵器の使用、実験、製造、貯蔵の禁止を主張してきた。そして核兵器の全面禁止のための世界各国政府首脳会議をもとめた第十回原水爆禁止世界大会の決議を全面的に支持して、核戦争阻止のためにたたかっている。 このような協定の成立こそが、あらゆる核実験をも不要にする根本的な前提である。 しかるに、アメリカ政府は、この核兵器の全面禁止協定の実現に反対するだけでなく、さいきんとくに、中国、朝鮮、ベトナムなど、アジアの社会主義国の周辺での核戦力の増強につとめてきた。そして、核戦争のおどかしをもって『中国封じ込め』、ベトナム民主共和国の爆撃、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国への侵略行動をつづけてきた。米原子力潜水艦の日本『寄港』もこのアメリカ政府のたくらむ核戦争準備をつよめる一環である。このような状況の中で、今回中国政府が核兵器の実験をおこなったことは、中国人民が自国の防衛だけでなく、アジアにおける核戦争を防止するために余儀なくされた防衛的な措置である」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |