| (1)山本氏:財団法人・中央義士会のインターネットホームページによりますと、創立101年の同会は政治・宗教・思想に左右されない、文部科学省公認の忠臣蔵研究団体と明記されています。 業績として昭和6年(1931年)に赤穂義士の基本史料集として「赤穂義士史料」を、同58年に「新集赤穂義士史料」を出版、多くの学者・作家が利用しているという歴史ある研究団体ですが、現在の中島康夫理事長は「私は40年以上、赤穂事件の史実研究に携わってきましたが、現在ほど、義士の心が人々に理解されなくなった時代は、過去には、ないのではないでしょうか。 忠臣蔵は物語ですが、赤穂事件は史実です」と、私がフォーラム最初のご挨拶で「赤穂義士というせっかくの地域資源に赤信号がともり始めている」と申し上げた話が裏づけされたような気がいたします。 しかし、インターネットホームページで忠臣蔵新聞を発行するなど、ユニークな研究を続けられている有政先生は、昨年4月にローカル新聞、同6月に中央紙地方版に「11年かけて忠臣蔵を調べ、全国の47都道府県すべてに、文献、写真、墓、碑などの討ち入り関連資料が残っていることを突き止めた」と話題になりました。 |
| 有政:そうですね。私のテーマは、「情報化時代と忠臣蔵」です。 ヤフーで「忠臣蔵」と入力すると、300万件のうち10番以内に私のサイトがありますので、ご覧いただければ、無限の可能性を実感して頂けると思います。 |
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| (2)山本氏:その意味で、まず、赤穂事件について、先生から見た見解を述べて下さい。 |
| 有政:ここでは、教科書から見た忠臣蔵という題で取り組んだ高校生の作品を紹介したいと思います。 |
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| リンク(01)をクリックしてください。スクロールして地図を出して下さい。 このHPは、追手門など4門が突き当たって右折なのに、山鹿素行が設計した二ノ丸門だけが左折していることを発見した時の作品です。 「 |
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| リンク(02)をクリックしてください。 このHPは、山鹿素行が赤穂に流される時、幕府の役人から「家族に連絡は?」と聞かれ、素行は「家を出るときは、どんなことがあっても後悔しないよう、心がけているので、家族への連絡は御無用」、つまりいつも死を覚悟して行動していたと解説すると、非常に衝撃を受けた時の作品です。 「 |
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| リンク(03)をクリックしてください。 「命をかけて、主君のために仇を尽くすことが真の勇士である」と山鹿素行の教えを解説しました。 このHPは、8歳から17歳までの最も多感な時代に大石内蔵助は、素行と同じ赤穂の空気を吸っていたことを、自分とダブらせた時の作品です。 「 |
| リンク(04) |
| リンク(04)をクリックしてください。 このHPは、天下の副将軍でも生類憐みの令を撤回出来なかったことに、将軍の権力の大きさを実感した時の作品です。大石内蔵助は、命をかけて、喧嘩両成敗をなし遂げました。これが人気の秘密です。 「 |
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| リンク(05)をクリックしてください。 このHPは、赤穂浪士の討入りを庶民や旗本、大名までが支持していたこと、有名な学者である室鳩巣の口から「討入り武士を育てたのは赤穂の風土だ」という赤穂の地名が出てきた時の作品です。 「 |
| 追加 |
| 何故、赤穂義士というのでしょうか。 江戸幕府は、赤穂浪士の討入りについて様々に議論しました。その結果、次のような裁定を下しました。 「内匠家来四十六人徒党致し、上野を討侯儀・・・重々不届侯」(赤穂浪士46人が徒党を組んで吉良上野介を討った。これは重罪に値する) 当時、徒党(罪)に対して獄門(罰)は、天下の公法でした。当然、赤穂浪士も獄門になるはずです。 しかし、実際の罰は「これに依り切腹申付者也」(武士としての切腹)でした。 これは、当時の庶民、旗本、大名、学者までもが、赤穂浪士の討ち入りを支持したのです。 その結果、赤穂浪士は赤穂義士となったのです。 私的に誠を尽したり、会社に命を懸けたりすることが義ではありません。命を懸ける対象が庶民に支持されて初めて、義となりうるのです。 |
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| リンク(06)をクリックしてください。 このHPは、ストーリ性のなる赤穂事件があったから『仮名手本忠臣蔵』が誕生したという話に納得した時の作品です。 「 |
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| リンク(07)をクリックしてください。 このHPは、松島栄一氏が岩波新書の『忠臣蔵』で、「忠臣蔵は日本の思想史である」と主張したことに故郷の誇りを感じた時の作品です。 最近では、朝日新聞の天声人語が「『源氏物語』と同じく国宝である」と紹介しています。 封建主義社会の考えや行動を民主主義社会の私たちが評価することは出来ませんが、素行や内蔵助は今の私たちに「命をかけるほど真剣に言動をしているか」と、非常に厳しく問いかけていると思います。 「 |