井上 清氏の『共産党宣言』と 井上 智男氏の『歎異抄』
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テキスト:011 *井上 清(大2)京大教授 日本史 マルクス・エンゲルス「共産党宣言」(岩波文庫) レー二ン「国家と革命」(岩波文庫) 『私の心に残る本をただ一冊だけあげるとなれば、マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」か、レーニン「国家と革命」のどちらかしかない。もっと当世の高校生向きに当り障りの少ないものをさがしもとめてみるが、思い当らない。上記の書は私が旧制高校二年生のとき秘かに読んで身体中がほてった。その以前に、カウツキー著、高畠素之訳「改造資本論解説」というのを、これは秘密版でなく、改造杜から堂々と売り出されていたが、これを読んで、理論的に物を考えることを学び始めていた』 |
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略歴など:大正2年12月19日生まれ。昭和21年「天皇制の歴史」で天皇制を批判,歴史学研究会の指導的メンバーとして活動。29年京大人文科学研究所助教授となり,36年同研究所教授。部落問題研究所評議員。平成13年11月23日死去。87歳。高知県出身。東京帝大卒。著作に「日本の軍国主義」,「日本女性史」(毎日出版文化賞)など。 (出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ) |
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テキスト:012 *井上智男(明討)京大名誉教授 西洋史 「歎異抄」(岩波文庫) 『現代は人間性の喪失した時代といわれるとともに、人間性の恢復が叫ばれている。どのような人間性を恢復すべきなのか。本書は原存在としての人間性と、あるべき人間性を示しているからである』 |
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