体験 的パ ソコ ン論
特殊ソフトと汎用ソフト(1)
ワープロ→一太郎・ワード→ワード
マルチプラン→ロータス→エクセル

戦国時代→ホームページビルダー
ベーシック→dBASEVPLUS→アクセス
ジャヴァ・スクリプト
【019】特殊ソフトと汎用ソフトの功罪
(1)特殊ソフトソードの時代の終焉
【1】今から23年前の1982年頃の話です。当時は、ワープロもない時代です。
 その学校には、何千万円もするコンピュータがありました。6畳の間を2つ長くしたような部屋にデーンと据えられていました。センターのマークカード式になれさそうと、私も、熱心な先生の協力を得て、様々なテストに応用しました。
 今は、パソコンにカードリーダーを使用すれば、事務机1つで十分です。メーカー名は「ソード」といい、特殊なソフトでした。導入した人が転勤すると、そのパソコンは眠れる宝物となりました。
2)東芝ルポから一太郎、そしてワードの時代へ(バージョンアップ後、私はメモ帳へ)
 今から19年前の1986年頃の話です。初めてのワープロである東芝のルポを購入しました。
 フロッピー1枚が数千円する時代です。100枚以上も購入し、徹底的に教材や史料をデジタル化しました。この時のデジタルデータは、互換性がなく、一生私は、ワープロのルポと心中するつもりでした。
 しかし、同じ悩みの人がいるもので、彼は、互換性のないワープロデータを「一太郎」に変換するコンバーターを開発したのです。私のこのデジタルデータは、国民的パソコンのNEC98で動く、国民的ワープロ「一太郎」上で甦りました。このデータは、幾多のコンバートを通じて、今も現役活躍しています。
 私としては、一太郎の方が使いやすいのですが、マイクロソフトの戦略で、最近のほとんどのパソコンにワードが同梱されています。一太郎を使おうとすると、別途購入することになります。一太郎離れが極度に進んでいます。
 私は、バージョンアップが繰り返される一太郎・ワードから離れて、今はメモ帳(テキスト・エディタ)を使用しています。世界共通言語なので、とてもかくる、さくさく仕事がはかどります。
(3)特殊ソフトオアシスの終焉
 今から11年前の1994年頃の話です。その時、職場のワープロは、富士通のオアシスでした。1989年代には役割を終えている機種が健在でした。
 外部から転勤した人は、殆どがパソコンで使うワープロソフト一太郎でしたので、異様な雰囲気でした。使用している人には罪はありません。それを導入した人にも責任はありません。時代が終わったにもかかわらず、使い慣れた人の要望を聞いて、買い換えなかった人の責任です。
 私は、オアシス愛用者に、「転勤した時に、オアシスはないですよ、今からパソコンで使うワープロソフトに慣れていたほうがいいです」と言い続けました。しかし、やっと覚えた人には、酷な注文でした。結局、転勤が決まって、あわててパソコンを購入し、一太郎・ワードを習おうとしても、長く愛用したオアシスの癖が抜けず、高齢になってからの、新しい技術を身につけることは、それは大変なものでした。
(4)マルチプランからロータス123、そしてエクセルの時代へ
 今から16年前の1989年頃の話です。初めてのパソコンを購入しました。
 表計算ソフトとしては、マルチプランの時代でした。私が、マルチプランに熟達している人に、教えを請うと、その人は「これからはロータスの時代になる。それを習った方がいい」といって、ロータスに精通している人を紹介されました。
 その人が予言したとおり、ロータス123の時代がやってきました。成績処理の殆どを、それで実行しました。
  私としては、ロータス123方が使いやすいのですが、マイクロソフトの戦略で、最近のほとんどのパソコンにエクセルが同梱されています。ロータス123を使おうとすると、別途購入することになります。ロータス123離れが進み、ロータス123は絶滅の状態です。
 仕方なく、私も表計算に限っては、今もエクセルを使用しています。
このパソコン論は『研究紀要第44号』(兵庫県社会科研究会、1997年発行)と『兵庫教育』(兵庫県教育委員会、2000年発行)などを基に展開します。