体験 的パ ソコ ン論
忙しさからの脱皮は情報処理化で
ピンチはチャンス
忙しいから工夫する

現状維持は、自分で
自分の首を絞める行為
【025】情報処理は、時間を節約し、作業効率を高める
(1)超多忙だったあの頃
(1)多くの人は、多忙で、パソコンが出来ないといいます。これは、ある意味で正しいと思います。
 しかし、基本的に間違っています。どうすれば、その多忙から脱皮できるのでしょうか。そのままではいつまでたっても現状を打破できません。
 忙しいから、パソコンをするのでなく、情報処理をするというのが正解です。
(2)多忙だと言う人も、私の一番多忙な時の話をすれば、何も言わないでしょう。
@進路部長で、西播の事務局長をしていました。月1回神戸に出張し、月1回西播に出張します。大学
訪問や企業訪問もします。校内行事も目白押しです。
A同じ時に、人権教育推進委員長で、西播の理事をしていました。2カ月に1回理事会があり、2カ月に1回西播人権協議会があります。赤穂市内の行事にも参加したり、発表します。
B同じ時に、社会科研究会の理事をしていました。2カ月に1回神戸に出張し、2カ月に1回西播に出張します。
C同じ時に、ソフトボールの顧問をしていました。県代表として近畿大会に出場して、3位入賞を果たしました。近畿大会に出場して、上位入賞することは、普段の練習がかなり厳しいということです。
D年に1度ですが、県立教育研究所で、講座「パソコンをどう学校・教科で活用するか」の講師をしまし
た。年に1度ですが、兵庫県下からそうそうたるメンバーが参加します。その講座資料に膨大な時間や
エネルギーを使いました。
E多くの先生方が経験していることですが、出張すると、出張した日の授業を、出張でない日に補充します。その日は、冗談を言う暇もないほど、あっと言う間に一日が過ぎます。
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2001年6月2日付け神戸新聞
F同じ時に、山川出版社から『歴史用語変換辞書』が発売されるということで、厳しいチェックにも耐えま
した。辞書は私の在職最後の年に発売になり、現在(2008年段階)はバージョン3とグレードアップされながら、発売されています。
(2)情報処理化で、超多忙を打破
 こうした多忙なことを、乗り切れたのも、情報処理のお陰です。
進学年間計画
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写真(1)
 写真(1)は、「進学の年間計画」のページです。
(1)しばしば出張するので、なかなか進路部長としての仕事がおろそかになります。
(2)ホストコンピュータに過去数年分のあらゆるデータを保存しておきます。
(3)すべてのデータは情報処理化(リンクで関連化)しているので、必要な項目を何回かクリックするだけで、必要なデータが見ることができます。
(4)ここでは、「国家資格別医療看護説明会」をクリックします。
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写真(2)
 写真(2)は、「国家資格別医療看護説明会」の目次です。
(1)時々、私たちが知らない専門学校の学科があります。三者面談(担任の先生と生徒・保護者)の時、ある生徒が「視能訓練士」を希望してきました。担任の先生と保護者は、よく分りません。
(2)そこで、進路の「国家資格別医療看護説明会」から「視能訓練士」をクリックしました。
    (「視能訓練士」のページにリンク)
写真(3)
 写真(3)は、「視能訓練士」のページです。
(1)「視能訓練士」になるための方法を図示しています。
(2)拡大してみると、受験生が340人、合格者332人と非常に高い合格率を表示しています。
(3)100床あたり医者は9.1人、看護士22.6人に対し、視能訓練士0.1人と表示しています。
(4)この統計から、夢は大切にしたいが、現実性も重視したい。そこから、三者面談が始まったようです。
(5)私でなければならない相談もあります。
(6)この例のように、私がいなくても、情報処理が相談にのる場合があります。時間があれば、医療看護系の生徒はパソコンを触っていました。
(3)過去数年の計画・データ・進路部長の方針や本年度の方針を保存
(1)進路のホストコンピュータには、どのようなデータを保存したのでしょうか。
(2)過去数年の計画を保存しています。年間計画・月間計画が立てられます。
(3)過去数年の様々なデータを保存しています。数字による傾向が把握できます。
(4)過去数年の進路部長の方針を保存しています。保護者会や学年会などすべての発言があります。
(5)本年度の進路部長の方針を保存しています。今年の進路動向が把握できます。
このパソコン論は『研究紀要第44号』(兵庫県社会科研究会、1997年発行)と
『兵庫教育』(兵庫県教育委員会、2000年発行)などを基に展開します。