赤穂民報(2007年4月28日・1734号) | |||||||
忠臣蔵ゆかりの地、全都道府県に発見 | |||||||
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「史跡だけでなく、文字記録や書物上の写真まで間口を広げた」といい、周囲から「ここまで調べた人は初めてでは」と感嘆の声が上がっている。 有政さんは「元禄赤穂事件の舞台」(司波幸作氏著)に「赤穂義士ゆかりの地は全国25都道府県58市町に及ぶ」と書かれているのに影響を受け、平成8年から忠臣蔵史跡巡りをスタート。同じ年に開設したホームページに文献などで調べた史跡の紹介を始めた。 その後も調査を積み重ね、今年3月までに41都道府県での存在が判明。今月初めに富山、石川、宮崎など“空白地”の6県を集中的に調査し、ついに全都道府県で忠臣蔵ゆかりのスポットがあることを突き止めた。 調査に協力したのは、かつての教え子や大学時代の友人たち。調査対象の県に住む人へ「地元で忠臣蔵関連の情報があったら知らせて」とメール、電話、手紙で依頼した。 福井県では小浜市在住の堀部安兵衛・弥兵衛の子孫が遺書などを保管していることが判明。沖縄には県北部の離島・伊江島の「村踊」=国重要無形民俗文化財=の演目に仮名手本忠臣蔵を沖縄風にアレンジした組踊が伝わっていることがわかった。 調べ上げたスポット総数は482カ所。39都道府県約270カ所の史跡をまとめた赤穂市発行の冊子「忠臣蔵ゆかりの地一覧」(平成8年)をしのぐ調査成果に、「大変だったが忠臣蔵の偉大さを証明できた」と12年にわたる成果を振り返る。これまでに直接訪ねたゆかりの地は23都府県。「何年かけてでも残りの地を回りたい」と話す。 調査結果は近く自身のホームページで公開する予定。「この他にも史跡や遺物が存在するはず。もし、知っている人があれば教えてほしい」と情報提供を呼びかけ、「いずれ“21世紀版・史跡忠臣蔵”を完成させたい」とも。。 有政さんのホームページはヤフーなど検索エンジンで「忠臣蔵のふるさと」と入力すれば1件目に出てくる。 ■有政さんのホームページ「忠臣蔵」 http://www.eonet.ne.jp/~chushingura/ |