NO.094 第5章 武家社会の成長
5] 庶民文芸の流行
背景
庶民の地位向上
武士・公家だけでなく、民衆参加の娯楽の発生
[1    ](猿楽・田楽のもつ謡・舞・囃子から成る演劇)
猿楽能(世阿弥らが大成)
@ 上流社会で愛好
A 都市庶民の間でも流行
田楽能
@ 猿楽能とは別に、素朴で娯楽性の強いもの
A 農民の間で愛好
*A[2    ](能の幕間に演ずる日常会話調の科白劇)
口語や民謡を導入→風刺性の強い喜劇として庶民が愛好
題材−民衆の生活・民間伝承・大名や山伏や僧などの風刺
芸能
[3    ](白拍子舞系。散文的詞章をうたい一人で舞う)
*E[4    ](曲舞系。桃井幸丸直詮が元祖。比叡山で朗吟)
*A[5    ](俚謡・流行歌などの小歌曲)−歌集*A『6    』
*E[7    ](浄瑠璃姫の恋物語が源。1686年近松『出世景清』以前の作品)
*A[8    ]
特徴
@ 和歌を上句と下句にわける
A 一座が次々に連作して五十句・百句を共同製作
南北朝時代 *A「9    」(摂関、太政大臣)→今川了俊→宗砌→宗祇
@ 『10    』(連歌の規則を集大成。別名E『連歌新式』。E堂上連歌確立)
A *A『11    』(連歌集の最初)→勅撰集に準ぜられてから和歌と対等の地位
B 公家・武家の間で大流行
応仁乱後 *A「12   」(E東常縁より古今伝授、連歌をE宗砌・E心敬より)
@ *C[13    ](娯楽的庶民的な連歌を、有心幽玄の芸術にまで高める)確立
A 準勅撰集A『14    」(正風連歌のみ採択)撰修→民間の連歌を芸術的に昇華
B 『15    』(摂津水無瀬宮で宗祇・肖柏・宗長3人が詠んだ連歌百句)
16世紀前半 *A「16    」(連歌から俳諧へ推進)→あらゆる階層が愛好
@ *B[17    ](連歌の俳諧(=滑稽)的部分を独立させ、自由な気風確立)
A 『18    」(滑稽(=犬)で卑俗ながら庶民の自由なあかるさを示す歌集)
連歌の普及−D[19    ]師が大名・国人をたより各地を遍歴→文化の伝達者
*A[20    ]
特徴
@ 庶民的な短編物語として語り継がれた
A 庶民が主人公、庶民の夢を託す
作品
@ 『21    』(一寸法師が貴族になる庶民物御伽草子)、『三人法師』
A 『22    』(3年寝たままの物ぐさが皇族と判明する庶民物御伽草子)
B 『23    』(文太が製塩業で富むという典型的な庶民物御伽草子)
C 『24    』(龍宮城に行って戻った太郎の説話風の庶民物御伽草子)
D 『酒呑童子』(源頼光が大江山の酒呑童子を退治する武家物御伽草子)
E 『福富草子』(放屁の特技で富み栄える福富と、それをまねて失敗する隣人を描
く教訓風の庶民物御伽草子)、『高野物語』『御曹子嶋渡り』『鴉鷺合戦』
F 『鼠の草子』(姫に家出されて出家遁世する鼠の権頭の擬人化型の御伽草子)
G 『さるかに合戦』(かにの子が臼や蜂の協力で猿に復讐する異類物の御伽草子)
H 『十二類絵巻』(十二支の動物が歌合せをし、狸が反逆・出家する御伽草子)
*C[25    ](盂蘭盆の頃精霊をなぐさめるため、B[26    ](華美な
踊り)とB[27    ](念仏・和讃を唱えて踊る)が結びついた踊り)

正解数(   )問/問題数(27)問=正解率(    )%