大高源五と宝井其角(両国橋で)

 大高源五は煤竹売りに変装して吉良邸の様子を探っていました。その帰りに両国橋に来た時、宝井其角と出会いました。
 其角はあまりの身なりに哀れを感じて、「年の瀬や 水の流れと 人の身は」と詠むと、源五は「あしたまたるる その宝船」と返歌しました。
 其角はその歌から源五の再就職が決まったんだろうと推測しましたが、はっと気がつきました。
 待ちに待った討ち入りを暗示していることに…。