ごあいさつ
 私は赤穂に生まれ、赤穂に育ち、赤穂で定年を迎えました。

 高校生(無意識には小学生)の頃から忠臣蔵に関心をもち、史料・資料などを集めは
じめました。忠臣蔵に対する気持ちは批判、反批判など曲折を経ましたが、結論的に
は300年間も庶民に支持され続けた背景は日本人、否人間に通ずる普遍的な真理を
宿しているということです。そのことにとても興味を覚えました。

 大学生になって梅棹忠夫先生の京大方式で一史・資料を一カードに整理して、アナ
ログ保存していきました。
 ワープロが出始めた1985年頃からデジタル保存を開始しました。
 1996年からファイル形式が異なるテキストとイメージを同様に扱えるホームページソ
フトで史料と史跡をデジタル保存していきました。
 現在はデジタルビデオで全国の史跡を撮影し、パソコンでノンリニア編集して、IT革
命時代の忠臣蔵化に取り組んでいます。光ファイバーの時代には動画のホームペー
ジがこのウエッブサイトから流れているでしょう。

 パソコン上で忠臣蔵史・資料が扱える時代になりました。私なりに300年以上も日本
人の心を魅了してきた背景を探ってきました。ここでは先輩諸氏の書物を通じて忠臣
蔵がどう描かれているのか。書評とは名ばかりで、書物と私自身との関わりを徒然に
紹介していきます。