つい この間まで新聞を見る度に不思議に思うことがあった。イチロー選手や松井選手がホームランを打った!という見だしの横に、打った時の写真が出ている。ボールを打ち返す瞬間のバットとボールがくっついたものである。肉眼でとらえることも難しいのに何故そんな一瞬の写真が撮れるのか不思議で仕方がなかった。
昨年に孫を授かり、嬉しくてデジカメでとりまくった。「チャンス!」と思ってシャッターをおしても、撮れた時はすでに横を向いていたり目を閉じていたりという事ばかりで、なかなか思うようにいかない。たくさん撮ったが結局デジカメでは満足なものは撮れなかった。
そこで、師匠がよく言っていた「デジカメでは限界がある。デジタルビデオでないとだめだ。」という言葉を思い出し、デジタルビデオカメラで撮ってみた。今まで何度も言われていたのにちっとも耳を貸さなかったが、ナント使ってみるとやっぱりスゴイ!
今度はビデオを巻き戻して見ながら一時停止と再生ボタンを交互に押し、映像を送っていく。一番いい映像の所で停止ボタンを押して次にフォトのシャッターを押す。すると満面笑みの決定的瞬間のものが撮れた。師匠に聞けば、デジタルビデオカメラは1秒間に30枚の絵が送られているという。それを1枚1枚欲しい写真を見ていって、気に入った所でシャッターを押す。するとホームランを打った瞬間のが撮れるのだとわかり、数年来の疑問が解けた。
デジカメは手軽でいいのだが、決定的瞬間をねらおうとすると 「なんてったって デジタルビデオカメラ」なのだ。デジカメはデジカメでしかないが、デジタルビデオカメラはカメラにもビデオにもなるというすぐれものなのだ。人間は謙虚に人の言葉に耳を傾けないといけないと猛反省した事だった。
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