今パソコンにはまってしまって「楽しいし、こんなに便利で頼りになる物はない。」と思えば思うほど、私には大きな後悔がある。それは「忙しい」を口実に、現職中に本当のパソコンをしなかった事である。
夫は学校での仕事・県立教育研修所でのパソコン講師・本の出版・文化庁からの調査依頼等大変な仕事を抱えつつ「忙しいからするんだ!」と持論を展開していた。
その主張を紹介すると、「@データをデジタル化する。Aリンクすることによってバラバラのデータが結合され、共有化することが出来る。B忙しいから、後で利用することを前提に計画的に、精密にデータを入力する。Cその結果時間が空く。D空いた時間を児童・生徒とのふれあいに使うE最新の技術を使えば生徒はついてくる。」というものである。
私の周りにもそんなことを実践する人はいないし、その時は宇宙人の話としか伝わらなかった。今なら「全くその通り!」と大きな声で言える。
現職中に教材の共有化という事で、ある学年の算数プリントを百枚・二百枚と作り、だれでもそれが使えるようにした。しかし紙での保存なので次年度の人が問題を増やしたり、減らしたりしようと思うとまた一から作り直しである。
ところがスキャナー(コピー機)にOCR(日本語認識ソフト)をセットすればそのプリントがデジタル化してパソコンに取り込める。すると手直しは直ぐに出来る。それにリッチテキストコンバーター(互換性をもたせるソフト)があれば、どのワープロのデーターでも交換出来る。それまでファイルに保存していた書類や指導案等が、全部よみがえって活用出来る。パソコンに入れてホームページのソフトでリンクさえしておけば数秒で取り出し、印刷すことが出来る。夢の様なことだ。
パソコンを道具として使いこなすことで、「忙しい」という言葉から解放されてもっともっと子ども達と接する時間がとれたのではないかとそれが悔しくてならない。
今はパソコンとデジカメとホームページのソフトの威力を知ってもらうため、夫のボランティア的な定期講座と個人教室を息子の嫁、嫁いでいる娘、姪夫婦と共に手伝っている。世代を超えた受講生(小学生から80代の男性)の熱いエネルギーを受けて、充実した毎日を送っている。
現役の先生もマンツーマン的に受講しているが、このページをご覧になった先生方も一度のぞいてみて下さい。
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