index home back next

 熟女のパソコン苦戦記(116)

 夫の死
 あの日から2年が過ぎようとしています。7月は3回忌です。最愛の人であり、パソコンの師匠であり、尊敬してやまない人でしたから 突然の死は受け入れ難いものでした。身をよじる様な悲嘆に 眠れない日が続きました。

 このパソコン苦戦記も文章を考えようとすると如何しても夫との様々な事が思い出され涙が溢れてどうしようもありません。それで2年程は手付かずでした。

 今 我が家にホームページを立ち上げたいと、パソコンの勉強に来ている七十?歳の方がいます。ご主人の7回忌を済ませたところです。この人生の先輩に「一年半も経ったらそろそろHPをアップしないとダメよ」と、背中をポンと押してもらいました。

 頼りない私はそこで我に返り、夫の言葉を思い出しながら涙を拭き、「頑張ろう」と 2年ぶりにアップする事が出来たのです。

 パソコンで苦労はしましたが、パソコンのお陰で絶望の淵に足を踏ん張っていられたと思います。これがなかったら「後追い自殺」か「うつ状態で引きこもり」だったでしょう。

 ・「相生市の文化と歴史」(ここをクリックすると見られます)
  あと引き続きアップする。(夫のパソコンの中にきちんと4年分準備してありました)

 ・公民館のホームページ作成教室の方々と「郷土のあゆみ 相生」のCD化を完成させて
  市内全部の学校・公民館に寄付する。

 ・自宅に来てホームページの勉強をしている方々もほっておけない。

 等 パソコン関係の課せられたものが多くあります。私に出来る事はほんのわずかですが、出来る範囲で夫の遺志を継ぎたいと思いました。

 今回ほど回りの方々に支えてもらっている事を強くありがたく感じた事はありません。嬉しくてその度に また涙です。毎日 写真に話しかけて報告しています。夫は40年間変わることなく私を大切にしてくれました。ですから私も夫に恥ずかしくないように、「日々を大切に丁寧に暮らしたい」と思うようになりました。

 この苦戦記も もう少しの間続けようと思っています。

index home back next