パソコン何でもQ&A

033 公的機関がしてはいけないこと(7)ーフォルダ・ファイル名に日本語を使用しない(2)
【1】 パソコンは、データベース化と情報処理化の区別から
データベース化」とは、ワードやエクセル、ホームページビルダーでファイルを作成することです。このペ
ージもホームページビルダーで作成したデータベースです。
情報処理化」とは、ワードやエクセル、ホームページビルダーで作成した1枚1枚のページを関連して統
合させることです。以前の「dBASEVPLUS」とか今の「Acess」がその機能を果たしていました。彼らをリレー
ショナル・データベース・ソフト(関係型データベース、RDB)といいます。
 私は「dBASEVPLUS」をマスターするのに膨大な時間を費やしました。それだけの価値あるソフトでした。
私の周囲には「Acess」を使いこなす人が殆どいないという高度なソフトです。
 簡単で高度なリレーショナル・データベースがホームページビルダーです。
 関係型データベースソフトですから、統合することを前提に、1ページ毎に色々な規則があります。
 統合することを前提に、或は、後で利用することを前提に、ページ作りが大切です。
 データベースとは、情報処理化(リレーショナル・データベース化)する基礎データということです。
 基礎データの作成をデータベース化といい、基礎データをリレーションすることを情報処理化といいます。
【2】 2万点の史料から5回で、必要な情報を抽出します
 リレーショナル・データベース・ソフトでは、「史料 大石内蔵助 2月2日」と入力すると、該当の情報が1
度に抽出出来ます。しかし、基礎データの作成とプログラム作成に膨大な時間と高度な技術が必要です。
この技術を習得しておれば、どこの企業でも大歓迎です。その分、誰でもが取り組めるものではありません。
 覚悟したほどにははれぬ(2月2日)←ここをクリックしてください。
 しかし、ホームページビルダーでは、簡単なソフトのために、5回の操作が必要です。しかし、誰でもが取
り組めます。
 忠臣蔵に関する史料が約2万点あります。忠臣蔵史料集←ここをクリックしてください。
 時間を節約し、作業を効率化するには、情報処理化が不可欠です。
 分業と協業により、個々の時間の節約・個々の作業の効率化が、大きなエネルギーとなり、職場に革新を
おこします。そのためには、いままでにない、発想が必要です。
【3】 情報処理化するための規則(1)ーフォルダ・ファイル名に日本語を使わない
 ワードやエクセルを使っている人は、フォルダやファイル名に日本語を使っています。情報処理化をする
場合、これはいけません。
フォルダ名 ファイル名 小目次
 情報処理するには、設計図にあたるソース画面を活用します(ブラウザ画面→「表示」→「ソース」)。
(1)「最澄-メモ帳」は今表示しているページ(ファイル名)名です。
(2)「home」(小目次)へのリンクは「貞観文化目次.htm」というページ名です。
(3)「back」(最澄の1ページ前)へのリンクは「三筆.htm」というページ名です。
(4)「next」(最澄の1ページ後)へのリンクは「彫刻.htm」というページ名です。
 日本語を使った場合、最澄の1ページ前とか1ページ後のページ名を記録する必要があります。
(1)紙に記録する、つまりペーパーレスにはなりません。
(2)日本語入力にしたり、半角英数に切替えたり、手間が大変です。
【4】 情報処理化するための規則(2)ーフォルダ・ファイル名に半角英数を使う
 世界に発信するホームページは、フォルダ名やファイル名に半角英数を使うことになっています。情報処
理化をする場合も、必要な条件です。
フォルダ名 ファイル名 小目次
(1)「0102-メモ帳」は今表示しているページ(ファイル名)名です。「0102」の01はフォルダ名、02はファイル
名(ページ名)です。つまりフォルダ「01」にある2ページ目という意味です。
(2)「home」(小目次)へのリンクは「01_ndx.htm」というページ名です。「01_ndx」の01はフォルダ名、ndxは小
目次名です。
(3)「back」(0102の1ページ前)へのリンクは「0101.htm」というページ名です。
(4)「next」(0102の1ページ後)へのリンクは「0103.htm」というページ名です。
 半角英数を使った場合、0102の1ページ前とか1ページ後のページ名を記録する必要はありません。
(1)紙に記録しない、つまりペーパーレスです。これが時間の節約・作業の効率化の秘訣です。
(2)日本語入力にしたり、半角英数に切替えたりする手間がいりません。これが節約・効率化の秘訣です。
【5】 情報処理の担当者の責任
エクセルのソース画面(これでは情報処理化が出来ません)
*ワードのソース画面もエクセルと同じです
容量比較(ビルダー:ワードウエッブ:エクセルウエッブ12
重いということは設計図が複雑だということです。
 情報処理担当者はどの職場にもいますが、情報処理を正しく理解している人は多くありません。
 是非、「アクセス」の原理を理解して、ホームページビルダーに挑戦して欲しいと思います。
 次回も、情報処理化に必要な規則の話をします。