パソコン何でもQ&A

034 公的機関がしてはいけないこと(8)ーフォルダ・ファイル名に日本語を使用しない(2)
【1】 情報処理化とは、データはソフトで、処理はソース(設計図)で扱う
 情報処理を一言でいうと「データはソフトで、処理はソース(設計図)で」ということになります。
 ワード・エクセルやホームページビルダーというソフトでページを作ります。
 その後は、ソフトを使わず、ソース画面を使って、ページを自由自在に駆使ことです。このことによって、
時間からの束縛・雑務からの解放が可能なのです。
 情報処理化は、リレーショナル=データベースの発想が必要です。全ての人が出来るとは限りません。
市役所では各課に1人、各学校に1人は最低必要です。幸い私の勤務していた学校では、各学年と教
務・進路に1人づつの情報処理担当者がいました。本当に助かりました。
【2】 2万点の史料・10万枚の写真を5回で、必要な情報を抽出します
 忠臣蔵に関する史料が約2万点あります。忠臣蔵史料集←ここをクリックしてください。
 内蔵助の切腹(2月4日)直前の史料です。覚悟したほどにははれぬ(2月2日)←ここをクリック
 忠臣蔵関係の写真は10万枚を数えます。
 日本史や世界史関係の写真も1万枚以上はあるでしょう。
 時間を節約し、作業を効率化するには、情報処理化が不可欠です。
 分業と協業により、個々の時間の節約・個々の作業の効率化が、大きなエネルギーとなり、職場に革新を
おこします。そのためには、いままでにない、発想が必要です。それが先駆的指導者の役割です。
【3】 情報処理化するための規則(3)ーフォルダ・ファイル名に日本語を使わない
フォルダ名(名前順) 小目次(ページ順)
 上記のフォルダ名を日本語で入力すると、出鱈目の順列になります。大宰府(だざいふ)も大和(やまと)
大(だい)とパソコンが勝手に判断しているからです。
 小目次(ページ順)とは大きく食い違っています。
 164もフォルダがある場合、どんな問題が発生するでしょうか。
 情報処理するには、設計図にあたるソース画面を活用します(ブラウザ画面→「表示」→「ソース」)。
(1)「平成政権1-メモ帳」は今表示しているページ(ファイル名)名です。
(2)「back」(平成政権1の1ページ前)へのリンクは、「..」は今いるフォルダから外に出て、「/国風文化」
というフォルダに入り、「/国風文化1.htm」というページ名にリンクするという意味です。
(3)「next」(平成政権1の1ページ後)へのリンクは、「..」は今いるフォルダから外に出て、「/平安末文化」
というフォルダに入り、「/平安末文化1.htm」というページ名にリンクするという意味です。
 日本語を使った場合、平成政権1の1ページ前とか1ページ後のページ名を記録する必要があります。
(1)紙に記録する、つまりペーパーレスにはなりません。
(2)日本語入力にしたり、半角英数に切替えたり、手間が大変です。
【4】 情報処理化するための規則(4)ーフォルダ・ファイル名に半角数字を使う
フォルダ名(番号順) 小目次(番号とページ順が一致)
(1)「01201-メモ帳」は今表示しているページ(ファイル名)名です。「01201」の012はフォルダ名、01は
ファイル名(ページ名)です。つまりフォルダ「012」にある1ページ目という意味です。
(2)「back」(01201の1ページ前)へのリンクは、「..」は今いるフォルダから外に出て、「/011」
というフォルダに入り、「/01101.htm」というページ名にリンクするという意味です。
(3)「next」(01201の1ページ後)へのリンクは、「..」は今いるフォルダから外に出て、「/013」
というフォルダに入り、「/01301.htm」というページ名にリンクするという意味です。
 半角英数を使った場合、0102の1ページ前とか1ページ後のページ名を記録する必要はありません。
 全てを半角数字を使った場合、アルファベット26文字ですが、数字は僅か10文字です。
(1)紙に記録しない、つまりペーパーレスです。これが時間の節約・作業の効率化の秘訣です。
(2)日本語入力にしたり、半角英数に切替えたりする手間がいりません。これが節約・効率化の秘訣です。
(3)フォルダ・ファイル名を半角数字で表記すると、抜群の効果があります。
【5】 情報処理は情報処理をした人でないと分らない?
 ある人から、「データベース化」と「情報処理化」の違いを説いても無理ですよというきついコメントをいた
だきました。最近、それもそうだなと思うようになりました。
 私が情報処理化に接したのが、高校3年生の担任をした時です。当時は、非常に入学難の時代で、1人
が平均15校を受験していました。翌年の受験指導の資料にと、進路指導部から、詳細な個人データを請
求されていました。1クラス50人で、縦1メートル以上、横3メートル以上の用紙に、個人の3年間の評定や
模試やセンター試験の点数を手書きします。入試については、どの大学のどの学部・学科を受験したの
か、その合否結果を入力します。(1人15校×50人=)75レコード×10クラス=7500レコードになります。
 担任は、膨大な用紙に手書き入力し、それを進路指導部は清書して、書籍形式にして印刷・製本をして
いました。毎年、年中行事のように大変なエネルギーを消耗してきたのです。
 そこで、私は3年の進路担当になると、クラスごとに、パソコンで入力できるプログラムを組み、最後に、私
が10クラスを結合して、進路に渡しました。デジタルデータは、進路指導部の希望する書籍形式に変換し、
印刷・製本に回しました。その後は、校内の印刷し、製本だけを印刷屋さんに回し、労力・金力の節約に今
も活躍しています。その後、パソコンや情報処理ソフトが進化し、現場では雑務から解放されています。
 情報処理化の実践←ここをクリックして下さい
 こういう膨大なデータを分業・協業で経験していなければ、情報処理化は想像できないかも知れません
ね。しかし、パソコンの指導者は公的機関では各課に1人、各学校に1人は必要です。税金の無駄使い
言われないためにも・・・。時間や紙代の節約には最大の効果を発揮します。
 このことを理解する管理職が少ないという問題もあります。
 しかし、気がついた者が発言し続けなければいけないのも事実です。