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(1)遺跡
 数十億年前の地球誕生があって以来、日本列島ができ、日本が現在の地形をもつ頃すでに人類の生活は始まっていた。
 野も山も原始林に覆われ人の踏み込む余地もない土地で、昼尚薄暗く大木はつる草に鎖のようにつながれていた。
 その大木は闊葉樹が多く、冬の訪れと共に葉は落ち、この枯草の上を小さな動物たちがとびかい、昆虫なども繁殖していた。
 やがて自然の恵みを受け、我々の祖先が日本に住みはじめた。 彼等は縄文文化以前の文化、すなわち自然の形状を利用した石器を唯一の道具として狩猟中心の生活をはじめた。
 やがて無土器文化時代が終りをつげ、時の流れと共に縄文文化が訪れ前代の狩猟生活より更に進化し、漁撈も加わり、ますます文化の発達を遂げ、農耕がはじめられ、外国文化をとり入れた青銅器・機織技術の発現と、更に家族中心生活より聚落・聚落から群小国家へ、やがて国家統一をもって歴史時代を迎える。

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