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下田西山古墳
下田古墳略図
 相生市矢野町下田字西山(通称ぼんさん山)頂上付近にある古墳文化時代中期のこの古墳は、円墳で昭和26年3月、田渕義雄氏が発見され、同年5月名古屋大学教授楢崎彰一先生と、県教育課島田清先生などが調査にあたられた。
 この古墳は、同一円墳内に平行し、板石を箱形に組み合わせ、四壁を蓋で構成したものでその長さは、1.66メートル、幅36センチから28センチ(南側)のものと、南側のものとほぼ長さが同じ位で、幅が34センチから21センチ(北側)の2基の組合式石棺が安置されたものであった。
 この石棺と共に、頭骸骨と青銅鏡片(一)、実戦用に供されたと思われる鉄鏃(一)、板の平面を整え、細部をつくる木工具の一種である鑓鉋(やりがんな(一)が発見された。
 この円墳と同じ構造をもった古墳が、相生市内の壷根部落南方山地(相生市大谷5313番地)でも発見され、副葬品とみられる玉類が数個出土した。

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