那波野古墳

那波野古墳略図

相生市那波野部落より北方約１キロメートル、相生ゴルフ場の南端、国道二号線にそう通称ダイヤマの山麓(那波野字下土穴)にある横穴式石室古墳で、巨大な石材を使用した石室の見事さは、西播随一の規模を誇るものである。 　この古墳の大きさは、羨道部(入口)の奥行６．５メートル、幅１．７メートル、高さは入口が相当深く土砂で埋もれているが、奥の方で１．７メートルもある。 　この天井を３枚の巨岩によって覆っている。　これに続く玄室部(納棺した部屋)は両袖式石室で奥行３．８５メートル、幅２．７メートルでおよそ畳６枚も敷けるほどの広さになっている。 　天井を二枚の巨岩で覆っている。 　この石室の前に立つと、千数百年前の技術をもって、どこからこの巨岩を運搬しどのようにして積みあげていったのだろうか。 　当時の土木技術に驚異のほかはない。地方に君臨した豪族の富と権力の偉大さがいろいろ想像される。