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初期の学校建築
 相生小学校新築(明治9年)
 明治8年赤穂郡内創立学校総数54校、そのうち新築公有学校は、わずか10校であった。その他は、寺院借用10校、民家借用34校となっていて、ほとんどが民家や寺院を借りて、学校の看板だけかかげて出発した。
 こうした創立時の情勢の中で、修宝学校(八洞村)、要道学校(那波村)、真渓学校(佐方村)、文明学校(中野村)が新築公有校舎を持っていたことは特記すべきことであった。
 近代教育にふさわしい本格的な学校校舎は、相生小学校(相生村)の建設をもってはじめとしている。  「明治9年10月17日、新校舎を相生湾頭ニ建築ス。報辰楼ノ影直ニ相生湾ノ水ニ落チ一般ノ風致ヲ添ヘタレバ、住来ノ行客手ヲ額ニシ其美挙ヲ羨望シタリキ。蓋シ当時県下ニ於テ新式建築学校ノアリシハ本校ノ外美嚢郡三木町ニ一校アリシノミ」(赤穂郡誌=明治41年刊)

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