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禅宗伝播と、維新後の新寺院
 峰相記によれば、播磨に禅院が始まったのは、永仁(1293〜1298)の末頃、東福寺の開山、圓爾(えんに)の法嗣である潜渓処謙が、平野庄に法覚寺を建立してからである。次いで源明上座が、那波大島に寺を建てたとあるが、現存しない。
 矢野庄においては、奥山福勝寺が、応永(1394〜1427)の頃、坂越常楽寺の源瑩西堂の門に入り禅宗へ転向した。これによって矢野庄に東福寺派の禅宗が、はいってきたことがわかり、それまでこうしたものがなかった。

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