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山岳崇拝
 我国は山岳を祖霊のこもり場として、昔から信仰心が強かった。大和の大峰山がその根本道場で、南は紀州熊野、北は金峰山が、山伏の道場であり、現在でもそうである。山伏は法力により呪咀術により、治病除災の祈祷師である。呪者として庶民・地方の武士の崇敬をうけた。又地方から崇敬せられた山の聖者であり、有力者であり、指導者でもある。
 山伏は、間諜者として隠密な通信者として利用もされ、また逃亡者が山伏姿に擬装したのである。
 後、各部落に定着、巫女と結婚、里人から畏怖敬仰されて、有力な指導者であった。維新後は神職となった者が多い。

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