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ノイシュヴァンシュタイン城 ワーグナーの歌劇

標高1000メートルの岩山に石灰岩でできた白い城なので
ノイ(新しい)シュヴアン(白鳥)シュタイン(石)
タンホイザー
 王の居間があったのは4階
洞窟
洞窟は、「タンホイザー」の伝説から作られています。
タンホイザー」 (Tannhaeuser)のあらすじを紹介します。
人物名 役どころ 人物名 役どころ
タンホイザー ヴァルトブルク城の騎士 ヘルマン テューリンゲンの領主
エリーザベト ヘルマンの姪 ビーテロルフ ヴァルトブルク城の老騎士
ヴェーヌス 愛欲の女神 フォーゲルヴァイデ ヴァルトブルク城の騎士
エッシェンバッハ タンホイザーの親友 ヴォルフラム ヴァルトブルク城の騎士
第1幕
第1場 洞窟
 ヴェーヌスベルクの洞窟で、愛欲の女神ヴェーヌスに幽閉されたヴァルトブルク城の騎士・タンホイザー(吟遊詩人)は歓楽的な愛にふけっている。

第2場 洞窟
 しかし、満たされぬ思いのタンホイザーは、故郷への思いが押さえきれなくなる。ヴェーヌスは、官能の魅惑でタンホイザーを虜にし続けようとする。
 タンホイザーが聖母マリアの名を叫ぶと、ヴェーヌスの世界は瞬時に消え去る。
第3場 谷間
 タンホイザーは、ヴァルトブルク城が見える谷間に来る。

第4場 谷間
 テューリンゲンの領主・ヘルマン領主と一緒にいたヴァルトブルク城の騎士・ヴォルフラムは、狩りの途中で、親友タンホイザーを見つけ、ヴァルトブルク城に戻るよう誘う。しかし、情欲におぼれていたタンホイザーは、安易に受け入れることができない。
 親友ヴォルフラムは、「ヘルマン領主が主催する歌合戦で、あなた(タンホイザー)がいなくなって以後、領主の姪エリーザベトが歌合戦の席に姿を見せなくなった」と話す。これを聞いたタンホイザーは、ヴァルトブルク城に戻ることを願う。

第2幕 歌の殿堂
第1場 ヴァルトブルク城
 ヴァルトブルク城の広間で、ヘルマンの姪・エリザベートは、タンホイザーがふたたび歌合戦に参加することを喜ぶ。

第2場 ヴァルトブルク城
 ヴォルフラムに導かれたタンホイザーが、エリザベートと再会する。

第3場 ヴァルトブルク城
 タンホイザーとヴォルフラムが去る。ヘルマンが現われ、エリザベートに歌合戦が近いことを知らせる。

第4場 ヴァルトブルク城
 歌合戦が始まる。ヴォルフラムは、清らかな愛を泉に例え、「泉に触れてはならぬ」と歌う。タンホイザーは、「愛は泉に相違ないが、唇をつけて飲み干してこそ限りなく溢れるのだ」と歌い返す。
 騎士歌人のヴァルターは、「愛の泉は真の徳にあり、唇をつけた途端、永遠の奇蹟が失われるだろう、ゆえに舌より心を豊かにせよ」と歌う。タンホイザーは、「愛の本質は享楽にある」と歌い返す。
 騎士歌人ビテロルフは、「女性の徳を擁護する」と叫んで剣を抜く。
 それを制止して、ヴォルフラムが、「「純潔を讃える」歌を歌う。タンホイザーは、「愛の女神ヴェーヌス」を讃歌する。その場にいた人は、この歌で、タンホイザーが禁断の地ヴェーヌスベルクにいたことを知る。
 騎士らはタンホイザーに切りかかる。エリザベートは、衝撃を受けるが、「清き乙女たる私に免じて、タンホイザーに罪を悔い改めさせる機会を与えて欲しい」と懇願する。
 ヘルマンは、「タンホイザーを追放処分とする。ローマに巡礼に行き教皇の赦しが得られれば戻ってきてよい」と宣言する。
 タンホイザーは、激しく自分を恥じ、贖罪のためにローマへと巡礼の旅に出る。

第3幕 ワルトブルク前の谷
第1場
 ヴァルトブルク山麓で、エリザベートは、マリア像の前でタンホイザーのために祈っている。ヴォルフラムが現われ、彼女に同情する。
 エリザベートは、マリア像に祈る。「タンホイザーの罪が許されるなら自分の命を捨ててもいい」と。

第2場
 1人残ったヴォルフラムは、空にやさしく輝く星がエリザベートの道を照らすよう祈る。

第3場
 タンホイザーは、苦しいローマ行きの模様をヴォルフラムに語る。
 ローマ教皇はは、「『罪はあまりにも重い。私の杖が二度と緑に芽吹くことがないのと同じく、お前は永遠に救済されない』と破門を宣告した」という。教皇から許しを得られなかったタンホイザーは、ヴェーヌスに救いを求めようとする。そこへ、ヴェーヌスが現われ、タンホイザーを迎えようとする。
 ヴォルフラムが「エリザベート!」と叫ぶと、タンホイザーは狂気よりさめ、ヴェーヌスは地中へ消る。その時、タンホイザーの身代わりとなってエリザベートは死んだのです。タンホイザーも、エリザベートの亡骸の前で死ぬ。
 そこへ、巡礼の一行が、救いの印である緑の葉の生えた杖を持って現れる。タンホイザーは、エリザベートの犠牲によって、救済されたのである。
ノンシユヴァンシュタイン城内の写真については、『ワールドガイド・ドイツ』(JTB)などを参照しました。
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