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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


家永 三郎氏の『アンデルセン童話集』と 池田 潔氏



テキスト:003*家永三郎(大2)東京教育大教授 日本思想史
   「アンデルセン童話集」(岩波文庫)
『一冊だけを特に選ぶのは本意ではありませんが、やむをえず強いて多くの「心に残る本」の内から一冊を選びます。人間の美しさと醜さと、さらにその根底にある人間の有限性とが、絶対無限者との関係において幻想的または写実的に描写されている小篇が多く、心をうたれました』「アンデルセン童話集」(岩波文庫)
略歴など:愛知県名古屋市生まれ。市立東京一中、旧制東京高校を経て、1937年東京帝国大学文学部国史学科卒。国民精神文化研究所教員研究科高等教員研究科修了。東京帝国大学史料編纂所嘱託、旧制新潟高校教授を経て、1944年東京高等師範学校教授。 戦後間もなく開学した東京教育大学文学部教授に就任し、1978年の定年退職まで務めた。その間、東京大学、東京女子大学などで日本思想史の講義も担当した。東京教育大学退官後は、中央大学法学部教授を務めた。 日本学士院・恩賜賞 1948年6月11日、日本学士院より恩賜賞[3]を受賞。研究題目は『上代倭絵全史』と『上代倭絵年表』[4]である。 Weblio辞書より


テキスト:004*池田 潔(明36)慶大名誉教授 英文学
 『近頃の教育者が、とかく仕事の上で他人に頼りたがる傾向のあることを憂えるものの1人です。ご自分のお考えに基いて、その本を生徒に教え、理由をお示しいただくのが、生徒にとり最高の教育と小生は信じます。ご期待に添い得ませんが、小生の徴表をご理解をいただければ幸甚と存じます』

略歴など:(1903年10月4日 - 1990年3月14日)イギリス文学者、評論家、随筆家である。1945年から1971年まで慶應義塾大学文学部英文科教授。その間、国語審議会副会長を務めた。1971年から1982年まで国家公安委員。 随筆『自由と規律 イギリスの学校生活』(1949年のち改版)は敗戦後の混乱期の日本人に英国流の民主主義精神を説いた書物で、ベストセラーかつ超ロングセラーとなった。ほかに最初期の講談社現代新書で『学生を思う』、『現代人生論全集8 池田潔集』(雪華社 1966年)、『少数派より』(ぎょうせい 1979年)などがある。「自由と責任」についての忠告をした論考、随想が多い。(出典: ウィキペディア)