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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


岩崎 昶氏の『ジャン・クリストフ』と 宇井 純氏の『戦争はなぜ起きるか』



テキスト:*岩崎 昶(明36)映画評論家
   ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」(岩波文庫)
『これを読んだ時、私は高等学校の学生でした。この本は若い私に人間の生き方を教えてくれました。すでに半世紀も前になります』

略歴など:明治36年11月18日生まれ。昭和4年日本プロレタリア映画同盟を設立,委員長となり戦闘的な映画製作・評論をおこなう。戦後は日本映画社,新星映画社で「日本の悲劇」「真空地帯」「ここに泉あり」をつくった。昭和56年9月16日死去。77歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「占領されたスクリーン」「日本映画作家論」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)


テキスト:*宇井 純(昭7)東大工学部助手 公害学
  佐藤忠男「戦争はなぜ起るか」(筑摩書房)
『やさしい表現ながら、私たちがつい忘れてしまう社会の原理をきちんと戦争の原因に結びつけて説いている。ここで教育の役割についても考えさせられるのは有益である』

略歴など:昭和7年6月25日生まれ。40年東大助手。熊本県の水俣病の調査・告発運動にとりくみ,欧米にも報告。45年から大学内で公開自主講座「公害原論」を開講し,反公害運動に参加。61年沖縄大教授。アジア環境協会会長。平成18年11月11日死去。74歳。東京出身。東大卒。著作に「公害原論」「公害の政治学」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)