index back next

有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


上田 耕一郎氏の『自然弁証法』と 上田 誠吉氏の『迷路』



テキスト:017 *上田耕一郎(昭2)国会議員
   ェンゲルス「自然弁証法」(岩波文庫)
『戦争中、友人から借りて読んだ本で、「フォイエルバッハ論」とともに、私がはじめて接したマルクス主義の理論でした。“国禁の本”と知っていましたが、抗しがたい力で、唯物論の立場が、人間と世界の歴史のなかで持つ意味を教えられました。戦後、社研に入るのは,この本が機縁でした』

略歴など:昭和2年3月9日生まれ。上田庄三郎の長男。不破哲三の兄。昭和41年共産党中央委員となり,45年幹部会委員,「赤旗」編集局長。49年参議院議員(当選4回)となる。51年党副委員長。平成10年議員引退。平成20年10月30日死去。81歳。神奈川県出身。東大卒。著作に「戦後革命論争史」「国会議員」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)


テキスト:018 *上田誠吉(大15)弁護士
  野上弥生子「迷路」
『太平洋戦争とその破局にいたる各層の人々の相関、相剋をえがいたロマンとして』

略歴など:大正15年9月8日生まれ。昭和25年開業。自由法曹団にはいり,49年団長となる。松川事件,白鳥事件,メーデー事件などの弁護を担当。38年在日朝鮮人の人権を守る会の設立に参加。平成21年5月10日死去。82歳。兵庫県出身。東大卒。著作に「ある内務官僚の軌跡」「戦争と国家秘密法」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)