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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


榎 一雄氏の『後世への最大遺物』と 江幡 清氏の『労働史講話』



テキスト:027 *榎 一雄(大2)東大名誉教授 中央アジア史
   内村鑑三「後世への最大遺物」(岩波文庫)
『自分が日本に生まれたために、そして生きるために、少しでも日本を立派にし、美しくしたと言われるような生涯を送ることこそ後世にのこす最大の遺物であることを説いている』

略歴など:大正2年11月11日生まれ。白鳥庫吉(くらきち)に師事。中央アジア史を中心に,東西交渉史,日本古代史などを研究した。一高教授をへて昭和30年東大教授。のち東洋文庫長。平成元年11月5日死去。75歳。兵庫県出身。東京帝大卒。著作に「シルクロードの歴史から」「ヨーロッパとアジア」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)


テキスト:028 *江幡 清(大4)朝日新聞論説主幹
  アルベール・トーマ「労働史講話」(日本労働協会※)
『Albrt Thomas,HistoireAnecdotiqueduTravail!1913,1925 は、学生の教科書用に書かれたもので、五十年以上前の古典ですが、いま読み返してみても興味深く社会史にたいする関心を養うのにすぐれた著書です。73年に松本重治氏の翻訳の再版ができました。人間に対する愛情、労働に対する尊敬にあふれています』

略歴など:大正4年1月7日生まれ。昭和11年大阪朝日新聞社に入社。経済部,上海支局,東亜部などをへて,21年論説委員。42年から10年間論説主幹。労働問題の専門家として,神奈川県地方労働委員会会長もつとめた。平成19年1月26日死去。92歳。茨城県出身。東京帝大卒。著作に「はたらく日本の明暗」。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)