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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


古田足日氏の『あすはいつくるか』と古谷綱正氏の『クオレ』



テキスト:001 **古田足日(昭2)児童文学 
 柚木象吉「あすはいつくるか」(実業之日本社※)
 『現代日本児童文学の作品中、部落を書いたもっともすぐれた作品。しかも作品中、部落ということば一言も使用されない。幕末から明治維新への動きの中で、裏切られていく少年の心を書き、部落問題が日本社会の問題であることを示している。この作品が人に知られること少ないのは残念である』

略歴など:昭和後期-平成時代の児童文学者。
昭和2年11月29日生まれ。昭和28年鳥越信,山中恒(ひさし)らと早大童話会の名で「少年文学の旗の下に」を起草し,伝統的な童話を批判する。34年評論「現代児童文学論」,36年創作「ぬすまれた町」を刊行。42年「宿題ひきうけ株式会社」で日本児童文学者協会賞。平成9年日本児童文学者協会会長。愛媛県出身。早大中退。

”ふるた-たるひ【古田足日】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)



テキスト:002 **古谷綱正(明亜)ニュースキャスター 
  アミーチス「クオレ」(角川文庫)
 『小学校6年のころ、それまで講談や冒険ものばかり読んでいた私は、眼を開かれるような気がしました。それからは名作ものに親しむようになりました。その後もあんな感動を受けた本には田会いません』

略歴など:昭和時代の評論家。
明治45年4月15日生まれ。古谷綱武の弟。昭和10年東京日日新聞社(現毎日新聞社)にはいる。学芸部などのデスクをへて28年論説委員となり,コラム「余録」を執筆。39年退社後はTBSテレビ「ニュースコープ」のキャスターをつとめた。50年日本記者クラブ賞。平成元年5月11日死去。77歳。東京出身。京都帝大卒。著作に「保守党政治の周辺」など。

”ふるや-つなまさ【古谷綱正】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)