体験 的パ ソコ ン論
初めてのTHML言語から(1996年)
ホームページビルダーV3へ(1997年)
・文字と写真の融合に取り組む

V3は永遠の恋人、将来も愛し続ける
(2004年の今も使用)
・その秘訣は来月号で

【011】HTML(HyperText Markingup Language)言語の時代
(1)その時代(1996年以降)

 IBMアプティバの時代になって、文章も一太郎を使えばワープロ感覚で打てるようになった。歴史用語も無限に登録できるようになった。
 写真画像もデジタルビデオカメラのフォト機能を使い、メモリースティックに保存すれば、短時間にパソコンに取り込めるようになった。

 
にも拘らず、文化史を扱うテスト問題は一太郎で文書を作成し、写真画像は切り貼りして、微調整をして、最後にコピーをして印刷である。これを解決する方法を探していると、HTML言語がみつかった。
 HyperTextとは「文字、写真、動画、音声など複数のオブジェクトを有機的に結びつけて作成された文章のこと」とある。HTMLのマニュアルを購入し、早速打ち込んでみる。
 最初は<HTML>、最後は<
HTML>の前に「/」(スラッシュ)を入れる。写真はkinkaku01h.jpgを入れる。高さはheight、幅はwidthと書き、サイズ(265、339)を入れる。中央寄せは<CENTER>〜</CENTER>でくくる。
 文字の赤色<FONT color="#ff0000"></FONT>で文字をくくる。カラーコードは#ffffffが白、#000000が黒でその他24種ある。

<HTML>
<HEAD>
<TITLE></TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<CENTER>
<TABLE border="3">
<TR>
<TD><IMG src="kinkaku01h.JPG" height="265" width="339"></TD>
<TD><IMG src="ginkaku01h.JPG" height="265" width="339"></TD></TR>
</TABLE>
</CENTER>
<CENTER>
<TABLE border="1">
<TR>
<TD><FONT color="#ff0000">鹿苑寺金閣</FONT>(左)と<FONT color="#ff0000">慈照寺銀閣</FONT>(右)の写真をみて次の質問に答えなさい。</TD></TR>
</TABLE>
</CENTER>
</BODY>
</HTML>
(図1)
ここをクリックする(実行1)と、右上で作成したHTML言語(図1)のホームページが表示される
一番難しいのが表の作成
表が作成できれば、基本的なHTML言語はマスターできる

 <TABLE border="1">〜</TABLE>で囲まれた範囲に、<TR>〜</TR>で行を設定し、その中に<TD>〜</TD>で項目を設定する。border="1"は罫線の太さを意味する。

2)魅力
 
 面白いように文章と画像が融合し、文字のサイズや色まで自由にコントロールできた。文章と写真のページが次々に誕生し、その数は膨大なものとなっていった。文字というテキストと写真というイメージは元々異質なものであるのに、融合する世界は夢の世界の実現でもあった。
(3)課題
 しかし、HTML言語の習得には時間を浪費するし、より高度な学習には膨大なエネルギーを消耗してしまう。特に膨大なページをペーパーレスで簡単につなげるリンクの機能が使いたかった。もう一つは、複雑な罫線機能(図2)(図3)である。私が買ったIBMのアプティバにはホームページビルダーのバージョン2(V2)が付属していた。非常に幼稚なソフトであったが、バージョンが進めば、協力な武器になると確信できるものであった。
ホームページ専用ソフト(ホームページビルダーV3)との出会い(1997年)
V3は私の永遠の恋人、将来も愛し続ける(2004年の今も使用)
 
【1】 縄文文化の発生
生活の基盤
狩猟−石槍
@ 打製−C石斧
A 磨製
a 石鏃の大量生産、C石匙
b 石斧、B石皿、B石棒
石器
縄文文化
日本民族の形成
【1】 縄文文化の発生
生活の基盤
狩猟−石槍
@ 打製−C石斧
A 磨製
a 石鏃の大量生産、C石匙
b 石斧、B石皿、B石棒
石器
縄文文化
日本民族の形成
(図3)は枠表示を解除したもの (図2)は列結合したもの
(4)ホームページビルダーV3の魅力(1997年購入)
 複雑な罫線が可能となった(図2図3)。リンクも簡単になった。→文化庁の農村舞台調査票←クリック
 ワード・ワードウエッブに比べて容量が非常に少ない(図4
(図4)は同一文章をテキスト・ワード・ワードウエッブ・HTMLで保存したもの。ワードウエッブはHTMLの約4倍
(5)詳しいことは次回へ 
(6)ここで学んだこと…ここでもパソコンリーダーは先見の明が必要
 文章と写真を融合するにはHTML言語を習得する必要があった。苦労し、膨大な時間を消費した。今はホームページビルダーV3さえあれば、殆ど何事も出来る。しかし、微妙な修正やリンク先での修正にはソース画面からhtmlの知識を使って簡単にできる。ブラインドタッチ(大学時代に習得)やhtml言語など「軽い財産」(時代を先取りした技術)は、いつの世でも価値がある。
 その後、ホームページソフトは百花繚乱の時代を迎える。しかし、ページミルは本棚で「見る」ことはないし、フロントページも本棚の「隅」に追いやられているし、ホタルは夏になっても出てこなくなった。こうして、いくつかの時代を経て、今はIBM社のホームページビルダーが本屋さんの本棚の主役になったことは周知のことである。現在はバージョン8(V8)が発行されている。私はV3を今も使用している。その理由は次回にお話したい。
 私のボランティア的定期講座・教室に沢山の方がお見えになる。その多くはワードで落伍している人が多い。
その理由も次回に回します。

このパソコン論は『研究紀要第44号』(兵庫県社会科研究会、1997年発行)と『兵庫教育』(兵庫県教育委員会、2000年発行)などを基に展開します。