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2001年12月7日発売
出版のいきさつ
(著者吉田豊氏「あとがき」より)
 赤穂事件関係文書を影印で読んでみようと思い立ち、最初に向かったのはパソコンでした。
「忠臣蔵」に応じてくれたホームページの中で、待ってましたとばかりに現れたのが兵庫県立
赤穂高校のページです。事件の経過を追って関連史料の要点を解読文で掲載し、史料の所
蔵先まで教えてくれていて、図版を含め、単行本一冊分以上にもなる史料集です。担当者は
同校の有政一昭教諭と知り、早速メールで教えを乞いました。おかげで以来、赤穂市立歴史
博物館の小野様、高光寺の三好様と通じあうことが叶い、以来長期にわたり多大のご協力を
賜ることとなりました。今や、忠臣蔵に関わる仕事は、赤穂を抜きにしては決して成功しないと
思っています。・・・  
 このホームページの作者より
 「今やIT革命の時代である」とよく言われるが、革命と定義されるからには産業革命的な時
代を大転換する内容がなくてはなりません。そういう点ではこの度出版された『古文書で読み
解く忠臣蔵』はまさにIT時代の産物だといえます。
 地方にいて、マス=メディアのような資本も設備もない者が、このような出版に関わることにな
ることが、まさにIT革命の象徴といえるからです。
 ただ吉田先生は、「あとがき」で上記のような”いきさつ”を書いておられますが、私にとっては
座り心地がよくありません。というのも、三好一行さんの高光寺は赤穂浅野家の祖である浅野
長直の奥さんの菩提寺でもあり、赤穂市史編纂室時代には多大のご教示を賜りました。また、
小野真一さんは赤穂市立歴史博物館の学芸員でもあり、色々な忠臣蔵の史料の著作権など
でお世話になりました。
 そんな関係で、吉田先生からお話があったとき、三好さんと小野さんを紹介することが私に出
来る唯一の仕事でした。この本の赤穂側とは三好さんと小野さんことです。
 また吉田先生や柏書房の佐保さんにはIT革命を実感する場を与えていただきました。

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