熟女のパソコン苦戦記(2)

なにせ用語がわからない

  パソコン教室の雑用係になったつもりが、ひょんな事から本物の助手になってしまった。部屋の隅でじっと見ているつもりが、「便利そう。私も一緒に覚えようかな。」と思ったのが運のつき。
 
 さあ大変。ここから物語がスタートする。まず、フォルダーを作る。怖い師匠がシステムだのCやDのドライブだのhpbだのと機関銃のように説明してくれる。マイコンピューターとホームページビルダーはこう違って云々と熱く語ってくれる。私はといえば口をあんぐり開けて聞いているだけ。まるで宇宙人に話を聞いているようでさっぱり分からない。師匠はペラペラとまくしたてた後で「さて、何か分からない事はないか」とのたまう。言ってる事が理解できないのに質問できるわけがない。「全然分からない」と言うと、何とか分からせようと更に詳しく説明してくれる。しかし私の方は頭がクラクラしてくる。「話せば分かる」と何方か言ったが、そりゃ嘘だ。聞けば聞くほど分からない事があることが分かった。
 
 だいたいパソコンという物は、どうしてこうカタカナの分からない単語が多いのだろうか?師匠の言うようにパソコンの便利さはよく分かる。でも、でも、メーカーの人たちよ、高齢化社会の進む中で熟年をターゲットにするならば、このカタカナの単語を何とかしてほしい。ワタシャ熟女を代表して叫びたいヨ。で、結局質問さえもわからないので、とりあえず操作の順番をノートに書いておく。
  これがまた、とんでもないことになるのだが。
                         (来月につづく)