熟女のパソコン苦戦記(5)

最初に設計図を

 さて、翌日からは楽しくて朝から何時間もパソコンに向かうことになる。自分の写した写真が画面に次々出てくる。それを自由自在にカットしてページを作っていく。最高にうれしい。機械とは正直なものでマニュアル通りにすると、あたり前だがすすっとよく働いてくれる。どんどんページを作っていく。まさに至福のひととき。家事なんてする時間がもったいない。夕方、夫が帰ってきても気が付かずにまだしていることも度々あった。
 
 それにしても、このPCカードというものはすごい怪物だ。デジカメで何十枚・何百枚と写した写真が、指先程の大きさしかないカードに入っているなんて!しかもこのカードで他の人とデーターを交換出来るとは!まあナントすごい事を考えたものだ。尊敬するヨ。
 
 とかなんとか思いながら、じゃんじゃんページ作りがはかどって出来てくる。ふと気が付くと1つのフォルダーのなかに何十ページも出来ていた。すると今度は、何をどのページに入れたのかを探すのが大変になってきた。更に写真を入れ替えようとすると、何百枚もの中から探すのだから もうパニックである。そこで、また師匠に相談する。と、信じられないような顔をして「エーッ、設計図も書かないでしているのか?考えられん・・・」とあきれかえった様子。それでも幼稚園児に言うように紙に書いて教えてくれた。
 
 まず自分は何をしたいのか。その為にどんな目次を作るのか。その数はどのくらいになるのか。等自分で設計図を書く事を教わる。そこで紙に書いてみるとモヤモヤと考えていた事が整理されて、頭の中がすっきりとしてきた。するとフォルダーを何々作ればいいのか、ページの名前をどう付けるのかが、はっきりしてきて作業がスムーズになってきた。そして、必ずそれをノートにメモをしておくようにと指導を受ける。さすがは師匠ダヨ。聞くたびにいいアドバイスをしてくれる。(偉そうに言うのがたまにきずだが・・・)
                      来月に続く