とにかくページ作りが楽しくて楽しくて、時間を見つけてはパソコンの前に座り、次々とレシピを作っていった。料理のレパートリーを増やしたいという願いが目の前で確実に可能になっているのだから、イヤなはずがない。
ところが、毎日使っている機能は目をつむっていても手が勝手に動いてくれるが、1週間程使っていない事をしようとすると「アラッ!どうするんだった?」と、すぐには思い出せない。どうして こうもよく忘れるのか自分でも呆れて落ち込む毎日である。もともと私は記憶するという作業が苦手である。何かを創造するという方がまだましだ。それがここ最近は特にひどい。
加齢のせいかとも思うが、忘れ方は半端ではない。というより覚えるのにものすごく時間がかかるのに、忘れるのは反比例して大変早い。(コリャァわりにあわないヨ)翌日にはもう忘れている時もある。恐ろしいほどだ。
でも年齢だけのせいなら、わが鬼師匠は私より5歳も上のはずだ。だのに、「今日の自分は、昨日の自分と同じではイヤダ。1歩でもいいから前進していたい。」と、こともなげにのたまう。そして、今でも私から見るとすごいのに、更に日々新しい事にチャレンジしている。全く感心するよ。やっぱり私は理屈をつけて逃げているのかもしれない。
もしも、私がパソコンをしないでダラダラと日々を送っていたとすると、急な坂道を転げ落ちるように、脳細胞は死んでいるだろう。そして、痴呆という言葉がもっと早く身近に迫ってくるのではないか。まさにパソコンは、それとの戦いでもある。こうなったら方法は一つしかない。練習あるのみ。ひたすら繰り返し練習して身体に覚え込ますしかない。落ち込もうが、ひるむことなく「行け行け!ゴーゴー!」である。そして、忘れた所はひそかに自分用のマニュアルノートを出してきて 「アア ソウソウ」と思い出す。すると、何てことはない。元来極楽トンボの私は、また、ルンルン気分で楽しいパソコンに向かっている。
来月に続く
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