熟女のパソコン苦戦記(16)

書写山円教寺にて
4月23日
今日はおつかれさまでした。良い写真が撮れていましたのであつあつを送ります。また次の機会を楽しみにしています。

「こりゃあ ものにならん」・・・

 類は友を以って集まるとはよく言ったもので、私の周りは機械オンチが多い。今から書くスポーツ大好き熟女は、7・8年前に同じ職場で働いていた同僚である。その頃カッコよくパソコンをしている人の横で、私も彼女もワープロをボチボチしていたが、書類を出すのにはあっちやこっちの書類を切り貼りして作成するという原始的な仲間であった。
 
 さて退職してから一緒にハイキングに行った。その時に出した葉書にえらく感動してくれた。「行ったあくる日に本人の写った写真が葉書に載って来た。葉書に写真を載せるのはプロ、商売人のすること。普通の人が出来るなんて!目が飛び出るほど!しかもあの切り貼り仲間で、おまけに車の運転も出来ないあの人が出来るなんて!!」と、びっくりと感動で一生忘れないショッキングな事だったそうな。
 
 そして、「自分の撮った写真を葉書に簡単に載せられるんだったら私もしたい。55歳、同い年の機械オンチのあの人が出来るんだったら私も出来るワイ。」とさっそくパソコン・デジカメ・プリンターを買って習いに来だした。最初は、電源を切るのにコンセントを引き抜くし、デジカメはバタンバタンとよく落とすし、冬ストーブを焚く前にパソコンを置いて熱くしてしまうし・・・。その様子に鬼師匠は「こりゃあ ものにならんぞ。」と言っていた。
 
 それが、1年経った今鬼師匠は、「全く彼女のバイタリティーには感心する。話を聞けば聞くほど感動する。」と言っている。最初は「こりゃあ ものにならんぞ」と言っていた彼女が今や鬼師匠をも唸らせる数少ない「感動の人!」になってしまったのだ。そのわけは来月に。