苦労して苦労して若い人の何十倍も時間をかけて、何とか写真をパソコンに取り込めるようになった彼女の現在。
もう嬉しくてどこへ行くにもハンドバックにはデジカメが入っている。そして近所の人・知人・友人・親戚・景色・花など感動するものは手あたりしだい写しまくり、すぐさまアルバムや葉書で贈ってあげている。それにはアルバム1の様に行った所の地図やパンフレットも入れて、題はロゴを使って色や書体を工夫してユニークなものを作っている。また、アルバム2の様に写真の大きさも大小アクセントをつけて、仕上げに温かいコメントも書きこんである。今では「悪いけど写しに来てくれへん?」「あんたの書くコメントが楽しみ!」と喜びの声はきりがない程届くという。かくして趣味のサークルでは「毎月、新聞(アルバム)を作ってほしい。」と依頼され、張り切って取り組んでいる。(お陰で参加人数もアップしたとか)
地元の祭りの時には「わしも写してくれ。」「こっちも頼む。」と引っ張りだこで、その人に合わせて何十枚とアルバムを作ってあげたそうだ。アルバム作りは夜中までかかって大変だと思うが、「受け取った人の驚きと感動とお礼の言葉が続々と寄せられ、それがたまらなく快感で、またがんばるぞ!と意欲がメラメラヨ。」と言う。
彼女のすごい所は、どんどんチャレンジしていく事だ。Adobe photoshop Elemetsというソフトを使うと便利だと言うと即そのソフトを買って、合成写真を作ったり楕円に切り抜いたり汚い写真をきれいに修正したりと、次々と新しい技術に挑戦していく。
もっと驚く事に、今年の年賀状には「自分も師匠のようにホームページをたちあげたい。」と宣言し、今夏には本当にアップする。55歳の田舎のおばちゃんが地元の素晴らしさを全世界に向かって発信するというのだ。家族は、まさかここまでするとは思わなかったようだが、「まいった!」 「すごい!」 「えらい!」と温かく応援してくれているという。
「こりゃあ ものにならんぞ」と師匠を嘆かせた人が、今や「彼女の行動力には感動する!」と言わせるまでになったのだ。人間、いつ・どこで・どんな花を咲かせるかわからない可能性を秘めているということだ。私もがんばろうっと!
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