熟女のパソコン苦戦記(59)
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プレゼンテーションは? |
| 先日 同じ歳の友が我が家に来ました。その人は定年退職後に社会人に開かれた大学院に通っています。「普段、文字はワードで打っている。今回 論文をパワーポイントで発表するように言われたが難しくて出来ない。どうすればいいか。」という相談でした。60にもなって偉いものです。 夫は「パワーポイントをどうしてもというなら教えない事はないが、幾つか問題点がある。プレゼンテーションは全員がパワーポイントでないといけない理由はない。パワーポイントは文字が飛んで来るだけで、まるで紙芝居。おまけに印刷物を渡すのであれば同じ事をプレゼンテーションで発表する必要はない。紙に書いていないことを写真や動画を使ってより具体的に説明する方がいい。結局パワーポイントの難しいソフトを覚えてもその後どうするか先がない。ホームページビルダーなら内容を深めて発表する事が出来るし、その後ホームページでアップする事も出来る。そっちへエネルギーを注いだ方がいいのではないか。」と、今まで自分が講演で使ったものを見せながらアドバイスしていました。 昨年、我が家でホームページビルダーを勉強している人(仮にNさんとしておきます)が、研究会で発表する事になりました。5〜6人発表するのですがその人以外は全員パワーポイントだったそうです。終わって講師先生が講評の時に「幼稚園か小学校の低学年ならパワーポイントでもよいが、それ以上の学年ならNさんの発表のように内容に深みが欲しい。」と言われたそうです。そこに参加していた人からの「皆が同じワンパターンのパワーポイントの発表の時は下を向いていた。けれどホームページビルダーで動画を流し始めるとおもわず皆が顔を上げて注目していた。」というのも話しました。 彼女は今まではワードを使って文書を打っていました。ホームページビルダーの画面は初めて見たようです。クリックするだけで次々とページが出てきたり動画が流れたりするのを見て「わあ スゴイ!スゴイ!」と感動していました。それで結局パワーポイントはしないでホームページビルダーを勉強するという事になりました。その日は簡単にページ作りやら写真を貼り付けることやらをしました。今までは文字ばかりで写真を使うことが無かったせいか「楽しい楽しい。」と喜びながらの作業でした。発表をしないといけないという切羽詰った事があるにせよ、打てば響くようで横で聞いていて私は感心してしまいました。軟らかい感動する心というのは何処から来るのでしょう。日頃の心がけでそうなるのでしょうか?私もまねをしたいと強く思いました。そういう熱心さと素直さを持っている人だからきっといい発表が出来ることでしょう。 |