瓜生羅漢渓
鍛冶屋川の源流三濃山の東南山麓に位置する瓜生字鍛冶屋谷。古くは天慶の乱(939〜941)の賊徒藤原純友の一味
が隠れ住んだ矢野の岩屋。
くだって建武年間、赤松氏の居城であったという感状山城の西搦手の間道に沿った渓谷として知られてきた。
この渓谷の岩屋の奥に羅漢が祀られていることから、早くより、瓜生の羅漢さんと呼ばれ、親しまれてきた。
羅漢渓谷の中には渓川が流れ、春は桜、初夏のもみじ、夏のキャンプ設営、空きの紅葉と、人里からほんのわずか入った
とろこでありながら、深山幽谷の味わえる好適地である。
小岩の石段を登り、巨岩のトンネルをくぐり抜けると、大きく張り出した岸壁のくぼみに釈迦三尊の石仏を中心に十六羅漢
が肩を寄せ合うように安置されている。
このあたり鍛冶屋川をさかのぼると、海抜508メートルの三濃山頂にたどりつく。ここはかって三濃千軒として栄えた三濃山
求福寺の遺跡がある。
また、羅漢境内からの登山路(延長430メートル)を散策し、尾根づたいの道をたどれば、中世山城の石垣が残る感状山
城跡を訪ねることができる。
以上は、相生市の案内板から引用しました。 |