三本卒塔姿(能下) |
(写真提供:赤穂朗史氏) |
聖徳太子に重く用いられたのが、秦河勝です。そんな関係で、秦河勝は、時の権力者である蘇我入鹿に憎まれ、赤穂の坂越に逃れて来ました。 ある時、秦河勝は、獲物を求めて、谷から谷へ走りまわっていました。しばらくすると、三匹そろって帰ってきて、激しくほえ始めました。犬はますますほえて、とうとう秦河勝の両足にかみつきました。 秦河勝は、何を思ったか、刀を抜いて、三匹の名犬を切り殺してしまいました。 切られた犬の首は、向かいの山へ飛んで行って、大蛇の首に喰いついていました。 秦河勝は、持っていた弓を三つに切って、卒塔姿をつくり、ねんごろに葬ってやりました。 |
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