源重郎池（相生市矢野町小河）

源重郎池（相生市矢野町小河）　大道哲男さん推薦 　源重郎（げんじゅうろう）池は、相生市矢野町小河の集落から北へ約四キロ、上郡町との境に近い標高約三七〇メートルの山間部にあるため池です。 　約二百年前、地元の二代目光庵源重郎が築造に取り掛かり、二代にわたって工事が続けられました。石垣は幅約四十三メートル、高さ約十六メートル＝写真、貯水量は三万六千立方メートル。重機のなかった時代の苦労がしのばれます。 　池は明治時代、村に寄贈されました。水の管理は徹底され、今も年二回、住民が総出で、池までの山道の清掃や補修をしています。 　地元自治会の大道哲男さん（６３）の推薦です。大道さんは「源重郎池は今も村の心のよりどころです」と話されています。

わたしのまちのたからもの（神戸新聞２００７年９月１８日）

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