矢野磐座(いわくら)神社(旧郷社) |
矢野磐座神社 |
祭神の降臨した岩 |
祭神は、磐座神、大国主命、熊野三所、秦河勝、倉稲魂神をまつっている。 昔の人たちは、背後にある神山を、神籬(ひもろぎ)と仰ぎ、御神体としたのである。上代の人たちは、傘の形をした山とか、三角にとがった山をおそれて、あがめたのである。 この神社の境内に、坐光石と呼ばれる巨石があり、また、神山にも頂上付近に、天狗石といわれる大きな石がそびえている。これらの石に神が宿ると信じて、信仰してきたのである。磐座の神社名はこれからおこつたものである。 また、能下部落には降坐石がある。 古老の言によると磐座神社の祭神が、はじめこの岩へ天降りしたとのことである。こうしたことからみると、昔は巨石を崇拝したことがわかる。 播磨の国、明神帳には、石蔵明神と記し、天正11年(1583)造営の際の棟札にも、石蔵地蔵権現の名がでている。 社殿の増改築は、天正の頃と、享保年間(1573、1716)に行われていて、享保の増改築は、大がかりなものであったことがわかる。 祭神の大国主命は、出雲系の神で、素蓋男命(すさのおのみこと)とともに、この地域で奉祀している社が多い。国土開発の神として有名であり、昔話にでてくる神である。 また、秦河勝(はたのかわかつ)公を祭神とした神社も、坂越の大避神社(県社)をはじめとして、千種川の流域には多い。 伊弉冊尊(いざなみのみこと)女神外二柱の熊野三所を祀っているが、この神は安産の神である。 享保五年、京都吉田神社から頂いた社記には、熊野三所のこ神徳をかかげ、世の人々の信仰あらんことを願っている。 磐座神社は、矢野の庄の総鎮守の氏神であって古い神社であるが、延喜式内帳からは、もれている。 社殿は柿葺流れ造りである。また神紋は十七菊である。 |