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1681(天和元)年11月3日発行(第016号)

忠臣蔵新聞

山鹿流陣太鼓はフィクション

ワープどこでも取材班
(時間を超えてどこでも行きます、調べます)

12月14日恒例の義士祭
 素行さんが亡くなって17年後の1702(元禄15)年12月14日に大石良雄さんらが吉良義央さん邸を襲撃したとき、山鹿流の陣太鼓をたたいたと言われていますが、本当でしょうか?
 1681(天和元)年11月に素行さんは浅野長矩さんに押太鼓を貸したという史料があります。でも、討ち入り前の12月2日に「人々心覚」を決めましたが、そこには義央の首をとったら小笛を吹く、全員が引き上げる時には鉦をうつという史料があるだけで、陣太鼓のことは出てきていません。また、陣太鼓は敵との距離を味方に知らせるものであるという説もあり、どうやら良雄さんが陣太鼓をたたいて討ち入ったという話はフィクションといえます。
 ワープどこでも取材班、新登場
義士新聞社からのお知らせ
 この「ワープどこでも取材班」は、読者の要望により登場しました。その任務は、事件や事項があった時より、未来にタイムスリップして、その事件や事項を検証しようというものです。
 この取材班の登場により、歴史に深みと厚みが出てきて、読者の皆さんの色々な疑問を解決してくれると確信いたします。
この年の有名人の年齢は?
熊沢蕃山(63歳) 山鹿素行(60) 伊藤仁斎(55)
徳川光圀(54)  貝原益軒(52) 契沖(44)
井原西鶴(40) 林鳳岡(38) 松尾芭蕉(38)
佐藤直方(32) 浅見絅斎(30) 近松門左衛門(29)
安積澹泊(26) 新井白石(25) 室鳩巣(24)
大石良雄(23) 三宅尚斎(20) 荻生徂徠(16)
浅野長矩(15) 荷田春満(13)
参考文献
堀勇雄『山鹿素行』(吉川弘文館の人物叢書)
岩波書店『山鹿素行』(日本思想史体系)
廣山尭道編『播州赤穂の城と町』(雄山閣出版)など
『世界人物逸話大事典』(角川書店)
新人物往来社『図録日本史の人物2000』

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