home back next

元禄14年3月14日(第081号)

忠臣蔵新聞

幕府の動き(3月14日)

家臣の騒動を親族の力で阻止せよ

大垣藩主 戸田氏
‖━ 氏定
鳥羽藩主 内藤忠政 長女
次女
‖━ 長矩
赤穂藩主 長友
戸田家系図(氏定さんと内匠頭さんとは従兄弟)

長友 赤穂藩主
浅野長直 長賢 加東領主
長恒 若狭野領主
若狭野浅野家系図(長恒さんは伯父)

老中土屋さんが戸田氏定さんと浅野長恒さんに指示
氏定さんら上屋敷に出向き、家臣に指示
 赤穂並びに江戸屋敷で騒動しないように、戸田氏定さんと浅野長恒さんへ書状で命令されました。
 お二人は内匠頭さんの屋敷に行き家来にそのことを伝えられました。
史料原文
 赤穂并此元御屋敷騒動不仕候様ニ戸田采女正殿・浅野美濃守殿へ御書付を以被 仰付候、 御両所様 内匠頭様御屋敷へ御越御家頼中へ被仰渡之由御座候(略)
出典
「戸田家御用留(5)」(赤穂市発行『忠臣蔵第三巻』)

老中土屋さんが氏定さんと長恒さんに渡した書状の内容
@内匠頭さんの切腹
A家臣の騒動を親戚の力で阻止せよ
 浅野内匠頭さんについて、吉良上野介さんへ意趣があるということで折り柄といい、殿中を憚らず理不尽にも切り付けたということは不届至極と考えられた。これにより内匠頭さんについて、切腹を命じられ知行所並びに御当地の家来が作法よく騒動しないよう親戚中で相談するように言われた。
 以上が老中土屋政直さんから戸田氏定さんと浅野長恒さんに渡された書状である。
史料原文
 戸田采女正
 浅野美濃守(長恒)
浅野内匠儀吉良上野介江意趣在之由ニ而折柄と申不憚 殿中理不尽切付候段不届至極被 思召候、依之内匠儀切腹被仰付候、知行所并御当地家来共作法好騒動不仕候様一類中相談可被申付候、以上
  三月十四日
出典
「戸田家御用留(3)」(赤穂市発行『忠臣蔵第三巻』)
凡例
−原史料を抹消している箇所

index home back next