年表忠臣蔵（４）－身は切腹、お家は断絶（１７０１'３'２３-２４）

１７０１年３月２３～２４日

元禄１４年（１７０１）
３月２３日

　戸田女正は、桜井庄之助に浅野下屋敷を引き渡す。

　戸田女正は、家臣の堀金太夫に浅野家の内書を土屋相模守に返納させる。
　龍野藩脇坂淡路守安照は赤穂城受城・在番に向かう人員を発令する。

　幕府は浅野安芸守綱長（浅野本家。内匠頭の妻の父の兄の家）・戸田采女正氏定（大垣藩主。内匠頭
の母の妹の子。従兄弟）に「赤穂の城地を隠便に引き渡すよう」に説得することを命ずる。

　浅野土佐守長澄（三次藩主。内匠頭の妻の阿久利の甥。本家綱長の弟。養子）の使者徳永又右衛門
が赤穂へ到着する。

３月２４日

　堀部安兵衛は小山源五左衛門宛の書状で、「１、２人では吉良は討てない。４０人余り集めたい。敵を目の前にして日数を送っている人の気が知れない」と心情を述べる。

　徳永又右衛門は主人浅野土佐守長澄（備後三次藩主）の口上を大石内蔵助に伝える。

　戸田采女正氏定（大垣藩主）は家老戸田権左衛門、ならびに杉村十太夫・里見孫太夫を開城諭告使として赤穂へ派遣する。

　脇坂淡路守邸で、脇坂淡路守・木下肥後守の両受城使・荒木十左衛門・榊原采女の両目付は受城の打ち合わせを行なう。

　吉良上野介の生存を確認するために、３月１８日に赤穂を出発した大石内蔵助の使者萩原文左衛門が江戸に到着する。

　岡山藩は名主に赤穂との境を巡回させる。

　岡山藩の忍びは「赤穂藩は所有の舟１７艘を売り払う（代金１７貫目）と報告している。３月１７日に老中が武具は自由に処分してよいといったことによる。