凡　　　例

上田　哲氏の『レ・ミゼラブル』と　上田　正昭氏の『古代研究』

テキスト：019 ＊上田　哲（昭3）国会議員 　　　ユーゴー「レ・ミゼラブル」（岩波文庫） 『私はフランス革命に最も胸を躍らせました。ヴィクトル・ユーゴーが、その歴史的値燼をただよわせながら大パノラマの背景のなかに展開したロマンに感動しました。高校二年の夏でした。ユーゴーが私と同じ誕生日（2月26日）だったのも一因です』

略歴など：昭和3年2月26日生まれ。37年日放労(NHK労組)委員長となり,41年全日本マスコミ共闘会議初代議長。43年参議院議員(当選2回,社会党)。54年衆議院議員(当選5回)となり,外交・防衛問題で論陣をはる。のち社会党を離党。護憲新党あかつき,護憲市民全国協議会などを結成。平成20年12月17日死去。80歳。東京出身。京大卒。 (出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)

テキスト：020 ＊上田正昭（昭2）京大教授　日本史 　　折口信夫「古代研究」（中央公論） 『生きた古代に対画しようとした著者のひらめきが印象に残ります。旧国学をのりこえる情感の世界がひそんで、学びのオアシスがそこにあると思っています』

略歴など：昭和2年4月29日生まれ。国学院大で折口信夫(しのぶ)にまなぶ。昭和46年母校京大の教授。平成3年大阪女子大学長。国文学,考古学,民俗学にも精通し古代社会を多面的にとらえる。また金達寿(キム-ダルス)らと朝鮮文化の日本文化への影響を研究。12年南方熊楠(みなかた-くまぐす)賞。兵庫県出身。著作に「日本神話」(毎日出版文化賞),「日本古代国家成立史の研究」「日本人のこころ」など。 (出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)