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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


大槻 健氏の『翼は心につけて』と 小沢 昭一氏の『墨東綺譚』



テキスト:031 *大槻 健(大9)早大教授 教育学
  関根庄一「巽は心につけて」(一光社)
『ごく平凡な女子中学生が病菌に侵されて右腕を切断した後・やがてその病で死ぬ問ぎわまで高校受験をはじめ精一ばい生きることの充実をめざして、しかもあかるく生き生きと高校生にぜひ読んでもらいたい本です』

略歴など:大正9年8月28日生まれ。神奈川師範,東大付属中学でおしえ昭和28年早大教授。この間,小・中学校の社会科教科書の編集,執筆にかかわり,また教育科学研究会や民間教育団体連絡協議会などの民間教育運動に参加。平成13年1月30日死去。80歳。大阪出身。東京帝大卒。著作に「学校と教師」「学校と民衆の歴史」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)


テキスト:032 *小沢昭一(昭4)俳優
   永井荷風「墨東綺霹」(岩波文庫)
『若き日の私に、文芸のおもしろさときびしさを教えてくれた小説。また、陋巷によせる私の愛着のひとつの基点となった』

略歴など:昭和4年4月6日生まれ。早大在学中から演劇活動をおこない,昭和26年俳優座の「椎茸(しいたけ)と雄弁」で初舞台。28年「広場の孤独」で映画デビュー。以後今村昌平監督の「にあんちゃん」「人類学入門」など多数の映画に出演。放浪芸の採集でも知られ,「日本の放浪芸」などをあらわした。平成16年森繁久弥のあとをつぎ,博物館明治村の3代目村長。18年朝日賞。19年菊池寛賞。東京出身。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)